非道なメール
関越自動車道で起きた高速バス事故の続報として、こんなニュースがあった。ウェブサイトでバスのチケットを売った楽天トラベルが自己翌日に被害者やその家族らに「ご乗車はいかがでございましたか?」などとアンケートの電子メールを送っていた
こうしたメールは出発日の翌々日に自動的に送信されるシステムになっていて、楽天側は関係者に不快な思いをさせたことを陳謝した。
所詮機械のやることと思ってしまえばそれまでだが、失礼と言えばあまりに失礼な話だ。
似たような例で、アマゾンからのメールで「おすすめの本があります」と、私のところにときどきリストが送られてくる。過去にチェックしたり購入した記録から、自動的に機械が判断しておくってくるのだが、あるとき私が書いた本がそのリストのなかにあった。
自分の書籍についてのレビューなどを見るときがあるので、これも自動的に送ってきたのだろう。“いい本がありますよ”と言われて、見たら自分のものだった。「なめてんのか」と言いたくなるのはまだ相手に血が通っていると思ったりするからか。
どんなものにも利点と欠点がある。便利なものにはその裏返しがある。人間ができることを機械に代替させるのはある程度いいが、人間味を出そうとすると妙なことになるのかもしれない。