なんでも“個人情報”

 知人の働く女性があるとき携帯をなくした。さっきまでいた喫茶店で落としたのかもしれないと思い電話をしたが届けは出ていないという。
 都心にあるチェーン店ではないが3,40人は入れる大人がよくつかう喫茶店だ。ほかを探してもなかったので、もう一度確かめてみようと思い、彼女は喫茶店まで足を運びそこで働く若者に事情を話し、こう頼んだ。

「もし、今後みつかったら連絡先をいいますから、連絡してもらえますか」。
 すると、その若者は「いやいやそんなこといわれても困ります、個人情報を教えられても・・・」と、半ば狼狽したという。これにはなんだか釈然としない気持ちながら、彼女は仕方なく帰ってきたという。
 個人情報には違いないけれど、こういうのを勘違いというのだろう。 


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