サザンよ、今夜はありがとう

 サザンの茅ヶ崎凱旋ライブ。
 なかなかはじまらないので風呂に入っていると、いきなり聞こえてきたオープニングの曲。サザン茅ヶ崎凱旋ライブの1曲目は、「海」だった。桑田らしいラブバラードだ。着替えてベランダに出たときには、3曲目の「勝手にシンドバッド」に変わっていた。

 ライブ会場となる野球場周辺の住宅街にはところどころアルバイトのスタッフが立ち、住民以外の立ち入りを“ご遠慮願いたい”と、通行規制が随所で行われた。
 それでもできるだけ近くで、雰囲気を味わおうと、ライブ開始とともに徐々に人々が、演奏が聞こえ、ライブ映像が見られる場所に溜まりはじめる。6時半過ぎ陽も落ちかけると、近くのマンションの駐車場にも人が集まる。
 住人だけでなく、どこからかやってきたファンもいる。ライブ会場の照明とモニターがほんのわずかでも見えそうなところは人だかりができた。

   

 「You」「涙のキッス」そして「夏をあきらめて」。いい曲がつづく。マンションの階段や窓からは人が身を乗り出して、モニターを見つめている。
 徐々に観衆、聴衆のテンションはあがり、拍手と「桑田さんありがとう」なんて言葉が飛び交う。一緒に歌う声も大きくなってきた。この様子をどこかのテレビ局が取材に来た。

 「慕情」のバラードが聞こえる。このあと、眠くなったのでベランダから家の中に入り、ソファでウトウトしていると、「真夏の果実」が聞こえて来るではないか。胸に迫るこの曲で一つの山を迎えた。
 レーザー光線が夜空と松林の先端を照らし、花火が上がった。新曲「マンピーのG☆SPOT」では、力が入っているのか演出も派手だ。

 あとでアンコールの曲だとわかったのだが、「ロックンロール・スーパーマン~Rock’n Roll Superman」「HOTEL PACIFIC」「いとしのエリー」でめいっぱい盛り上がり、最後は「希望の轍」で終わった。
 
 こうして、サザンライブの場外鑑賞は終わった。生で、タダで、自宅で。8月最後の日、取り立ててなにも印象に残ることのなかった夏にアクセントをつけてくれたサザンに感謝だ。  
  


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サザン夜


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