沖縄への基地集中はやむを得ないだって?

アメリカンビレッジ入り口で

 NHKの世論調査によれば、「在日アメリカ軍の専用施設の74%が沖縄に集中している」ことについて、日本全体ではこれを「おかしい」と答えた人が全体の25%で、「どちらかといえばおかしい」という人も加えると68%だったという。
 一方沖縄県内では「おかしい」が57%、「どちらかといえばおかしい」が29%で、あわせて86%を占めたという。

 毎日新聞と琉球新報の合同世論調査では、沖縄県に在日米軍基地の7割以上が集中している現状について日本全体では「不平等だと思う」が33%で、「やむを得ない」が37%になっている。一方沖縄県だけに限ってみると69%、22%となっている。

「不平等だと思うが、やむを得ない」と思っている人はどちらを選んだのかという不確かさがあるが、それにしても沖縄への基地の偏在をおかしいと思わない人、不平等だとは思わない人の割合がこんなに多いのかと驚きを隠せいない。
「おかしいけれど、いまは仕方がない」とか「不平等はわかっているが、他に選択肢がない」という意見はあるだろうが、おかしいとも思わないし不平等だとも思わないことがあるのだろうか。
 こうした意見はどういう価値観に支えられているのか、もう少し掘り下げて知りたいところだ。「国益を考えて」という価値観がメインだとすれば、国益に名を借りた、個人の利益の反映、つまり自分さえよければいいということにならないだろうか。


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