Robin Gibb, The Bee Gees が逝く
ビージーズ(The Bee Gees)のロビン・ギブ(Robin Gib)が亡くなった。62歳だったという。3兄弟で構成されるビージーズのなかで、初期には彼がメインのボーカルをつとめていた。
ビブラートがきかせた高音。繊細な歌い方で、叙情的なメロディを表現した。
I Started A Joke という歌。震えるような声で、耳に手を当てて歌っていたのが印象的だった。
70年代後半からのディスコブームのなか、彼らはそれまでのイメージを一新させ、ジョン・トラボルタ主演の映画「サタデイ・ナイト・フィーバー」のサウンドトラックを歌い、世界的な大ヒットをとばした。その記録は84年のマイケル・ジャクソンの「スリラー」が塗り替えるまでつづいた。
グルーヴ感溢れるこれらの歌は実に心地いい。しかし、はやり彼らの初期の作品に惹かれる。
Feel I’m going back to Massachusetts
とはじまる1967年の「マサチュセーッツ」。フラワームーヴメントの時代、西海岸に憧れて多くのアメリカの若者が向かった。この歌の中にも、「サンフランシスコまでヒッチハイクしようとした」という歌詞が出てくる。
でも、心はマサチューセッツにあったのか。日本でこれほどマサチューセッツという地名を広めた歌はないだろう。郷愁を誘うメロディとストリングスの音。ここでもロビン声が揺れながら響く。
ロビンの双子の兄、モーリスはすでに他界し、一番上の兄バリーだけが残った。
当時発売されたシングルのドーナツ盤(ポリドール、370円)で「マサチューセッツ」を聴いてみた。3分にも満たないが、懐かしく美しいメロディだ。
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