状況報告はもういい 誰が解決策を阻んでいるのか
「医療崩壊の危機が迫っています」。テレビの報道番組がいう。医療従事者に感染が広まっているという記事がある。現場の悲鳴に似た声がとどく。なんとかしないといけないという。
それはもうわかった。対策を講じなければいけない。医療現場へのさまざまな支援を行う必要がある。お金とものとマンパワーだ。これを動かすのは政治、行政だろう。医療現場で働く人の子供のケアを手助けするだけでも役に立つ。
「いま、早急な対策が求められています」とテレビが言う。いつからだ。そんな報告より必要なのは、なぜ必要な対策が具体的にとられないのか。誰が何がそれを阻んでいるのか。それを突っ込み、暴き出し、告発し、動かす報告にもっていくことがメディアだろう。
もう現状報告はいい。解決策を阻むものをあぶりだし、現実を動かそう。